京のごはん運営会社 サンケイデザイン株式会社 営業部 課長 横江 剛です
わたしは今まで印刷会社の営業として、たくさんの飲食店様のチラシやメニュー作りのお手伝いをさせて頂いてまいりました。実は私自身、この業界に入る前は皆さまと同じく飲食業界に身を置いていた時期があり、
いちおうオーナーとして店の経営にも携わっておりました。
そんな私が一番大切にしてきたコトバがあります。
それがシズル感です。
もちろんこのコトバを聞かれたことがある方も多いと思います。
シズルとはもともと、肉が焼けるジュージューという音を指す英語の擬音語(sizzle)で、それが転じて現在では「人の感覚に訴えること」という意味で使われることが一般的となっています。
なぜ、シズル感にこだわるのか。
それはお客様が飲食店を決める際の大きなポイントである「味」について、
多くの人が誤解しているからです。
どういうことか、。
「お店選びでお客様は“美味しい”から決めるのではない。“美味しそう”だから、その店にきめたのだ」
ということです。よく考えればそうですよね。
実際に美味しいかどうかなんて、食べるまで分かりませんから。
だから、見た感じの「美味しそう」というシズル感が大切なのです。
ひとつ、カンタンな例を挙げます。
例) フライドポテトのメニュー。
これをポテトだけで見せた場合と、横にケチャップの赤を添えた場合とでは、
どちらが美味しそうに見えますか?
答えは明白ですよね。
ちなみに、マクドナルドはこれを赤いケースに入れることで同じ効果を得ていると思います。
シズル感を出すポイントは、人間の五感に訴えること。
目、耳、鼻、舌、手の5つで感じられるものです。
ところで、近ごろはSNSで広告をすることが多くなりました。
写真や映像を使って視覚的に訴えることが大事なのですが、
やはりどうしても文字に頼ることが多いのも事実。
とすると、音・香り・触感などはどのようにして伝えればよいのでしょうか。
1つ大きな武器があります。
冒頭の「ジュージュー」を思い出してください。
この言葉で脳内の耳では「ジュージュー」という音が再生されたと思います。
オムレツなら「ふわっふわ」、ワサビなら「ツーン」など、いくらでも再現できますよね。
いかがでしょう。
コトバだけでも五感に訴えることができること。
なんとなくごナットクいただけました?
皆さまの販促にお役立ていただければ嬉しいかぎりです。
なお、もしここまでお読みいただいて、皆さまの共感が得られなかったとしたならば
この文章自体にシズル感がなかったということになります。
勉強し直してまいりますので、ご容赦くださいませ。
2020年7月15日